«１４・さらなる深い闇へ»

この時の私は、深い嫉妬心でどうしようもなくなっていった。
眠れば、見たくない夢を見た。
起きていれば、旦那と彼女の事を思って泣いた。
イライラして、子供にあたった事もあった。
鬱になった。

旦那が単身赴任なので、いない時には家事ができなかった。
部屋と心がどんどんと汚くなっていく。そんな感じだった。
それでも毎週週末になると、単身赴任先から帰ってくる旦那を迎えるために掃除をした。
こんな仕打ちをされているのに、嫌われたくなかったからだった。
子供の為もあったが、やはり愛していたからだ。
心で泣いているのに、笑顔で彼に接した。
そんな心のギャップは、ますます私の心を追い詰めていった。

それで、ますますパチンコにはまって行く事になってしまったのだった。
このころは、スロットだったので出て行くお金の額は、半端じゃなかったと思う。
・・・思うって、変でしょう？
覚えてないのだ。いくら使ったか、どうしてお金がなくなったのか。
３０００円だけ・・・って思ってパチ屋に入る。
そうすると、いつのまにか財布の中が空になる。
コンビニの銀行に走る。
サンドに消えていくお金・・・どうして？？？３０００円で止めれなかったの？
自分で自分が解らなくなった。
今度こそ３０００円だけ・・・・３０００円で止めるから・・・・絶対（！！）
・・・そして、また銀行ダッシュ・・・・・
それの繰り返し、たまに勝っても次の日には消えてしまう。
もうしない・・・・もうできない！・・・してはいけない・・・
深く暗い闇の中にどんどん沈んでいった。